本飛行隊は、元々第二次大戦中の1943年にニューヨークのミッチェル陸軍航空基地で創設された戦闘機部隊であった。P-40 ウォ―ホーク戦闘機の配備を受けて訓練を積み、北アフリカのアルジェリアの基地をベースに地中海方面で活躍した部隊だったが、朝鮮戦争時代は、ジョンソン基地にも駐留したことがあるので日本にも多少縁がある飛行隊である。フロリダ州ティンダル空軍基地でF-106Aを運用した後、1972年以降はペーパースコードロンとなって、歴史から消えていたが、2022年から海外遠征偵察飛行隊として復活したのである。
Wings
↑ 同じく嘉手納基地R/W-05Rに着陸するMQ-9B(AF13-221)。この機体 ネバダ州クリーク空軍基地の432d FWに所属していたらしく、胴体中央に432d FWのインシグニアが残っている。
↑ 2024年3月某日 夕方5時近くに嘉手納基地を離陸するリーパー。ウィングレッドを付けた最新型のMQ-9Bである。(AF20-405)
2022年(令和4年)7月にアメリカ空軍の運用する無人偵察機MQ-9を鹿児島県の鹿屋基地に1年間暫定配備する協定が、九州防衛局と鹿児島市の間に結ばれた。最大8機のMQ-9を約1年間の暫定期間内に鹿屋で運用すると言った内容で、機体の他、整備、運用に関する要員150~200程度が、市内のホテルを使って寝泊まりしながら、鹿屋基地で活動すると言った内容だった。目的は周辺地域で動きが激しくなってきた中国艦艇への警戒で、日本で初めてMQ-9が本格運用される先駆けとなったのである。実際の運用開始は2022年11月頃からで、鹿屋基地での1年の暫定運用を終了後は、2023年11月から嘉手納基地に移転して長期の偵察監視業務に使われることになった。部隊は、アレクサンダー・ケリー中佐率いる米空軍 第319海外遠征偵察飛行隊であり 嘉手納展開中はPACAFの傘下にあるようである。。
↑ 2024年3月某日 嘉手納基地R/W-05-Rに着陸するMQ-9B(AF13-241)本機は、長い主翼に左右”不対称”の位置に偵察ポッドと燃料タンクを懸架している。長時間飛行する為、離陸してもいつ戻ってくるかは全く見当がつかない。マニア泣かせのラジコン機である。
↑ 嘉手納基地では319th ERSのMQ-9Bは、シェルター運用されていた。非常に丁寧に扱われているようである。
Old Insignia of 319th Sq
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